捻挫で最も多いのが足首です。一般に捻挫とはどのような状態をいうのでしょうか？よく靭帯が伸びたといいますが、本来靭帯は伸び縮みするものでなく骨と骨を固定する強靭な繊維の束です。強い外力により引き伸ばされて、例えば１００本ある繊維の束が２０本切れてしまい、その為残りの８０本ではぐらつき弱くなってしまうのが捻挫の状態です。１センチの靭帯が２センチに伸びるというものではなく１ミリか２ミリ程度の伸びただけで、繊維の部分断裂が主です。もちろんすべての靭帯繊維が切れてしまう場合、筋肉の断裂を伴い骨まで折れてしまい手術が必要なものもあります。

足関節の内くるぶしと外くるぶしを触ってみて下さい。外くるぶしの方が低い位置にあるのがお分かりいただけると思います。その為に足の捻挫は圧倒的に外側が多いです。
足関節捻挫は内返しになり、外側の靭帯に引っ張られてしまい上はアキレス腱・外くるぶしから下は小指にかけて腫れたり、内出血で紫じみた色に変色することもあります。

捻挫をして歔欷の段階では固定は包帯ですることが多いです。巻く手間がありますが、テーピングのように使い捨てでなくコストパフォーマンスに優れて、緩くなれば巻きなおせばいいので、固定するなら包帯が一番と私は思っています。その際に、より固定力を強めるために、段ボールなどの厚紙で足の方をつくり、それをあてがうとさらに治りが早くなります。既製品は見た目はいいのですが、自分の足にぴったりとはならないので、新聞紙などで型を作り切り抜いて、それを厚紙になぞって切ります。厚紙もそのまま当てるのではなく、少し濡らして足に合わせ、厚紙に包帯を巻いてとめます。状態が良くなるにつれて厚紙を小さくして固定に頼らない関節と筋肉の状態で治していくのが理想です。
しばらくは、足関節は固定したままで動かせませんので筋肉が硬くなるのを防ぐために、腓腹筋ヒラメ筋アキレス腱、前脛骨筋、腓骨筋をセルフマッサージしておくとよいでしょう。ここまでは一般的な捻挫のセオリーです。もう少し踏み込んで、骨の状態なども考えてみたいと思います。靭帯を痛めた結果、骨にも変位がでます。捻挫の際に下からの突き上げで踝の間が広がってしまいます。この場合は踵をもって足を牽引します。ボコッと音がするときもあります。ズレた骨が矯正された音ですが音がしなくても正しい位置に関節がおさまると歩行時や立位での痛みが軽減します。一瞬の事なのでほんのちょっとしたずれが痛みを出していたと驚かられることも多いです。こちらのページは松生杖をついてきた捻挫の患者様のブログです☞体操で足を痛めた患者様の声のページ。それ以外にこの突き上げからの変形を元に戻すには立方骨という外側の骨が、外や上に飛び出している時があります。これを手の共鳴法という実に弱い刺激でで元に戻しておくと、回復が早いです。小指の爪の外側を指先にシュっとなでます。これにより立方骨が元の位置に戻っていき、固定もよりいい状態でできます。

どんな捻挫でも初めの処置は、ＲＩＣＥ処置です。ＲはＲＥＳＴで安静
ＩはＩＣＥでアイシング
ＣはＣｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎで圧迫固定
ＥはＥｌｅｖａｔｉｏｎで挙上です。処置の順序は、まずアイシングで炎症を抑えて、捻った方向と逆の状態にしてテーピング・包帯などで固定します。そして、心臓よりも患部を少し高くして安静にします。これらのＲＩＣＥ処置は、炎症を最小限に抑えるための処置ですので、これですぐに回復するというものではありませんが、より早い完治には絶対不可欠な対処法です。くせになりやすいのも、足関節捻挫の特徴ですので、初期段階できっちり対応しましょう。栗岡整体院には、大阪府門真市寝屋川市のみならずたくさんの患者様が整体を受けに来られています。ご覧の皆様も、是非当院で整体をご体験ください。 

※「免責事項」こちら掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。