横向きの肩甲骨調整や頭蓋骨など全体調整
横向きの肩甲骨の整体ストレッチや頭蓋骨を含めた全体の調整を紹介します。
横向きの施術は普段意識しにくい筋肉や関節を刺激することになり、体が目覚める様に楽になり易いです。
その後で頭蓋骨を調整すると心地よく脳が休まってきます。
リラックスできた状態で全体の調整を足からしていきます。
(脚からの全身調整は最初にすることもあります。)
横向きで肩甲骨周辺を施術
肩甲骨周辺を緩めていくには横向き(横臥位)でほぐすのが有効です。
意外にこの横向きの施術は、他の治療院ではされることが少ないようです。
細かく分けて解説していきます。
左右の肩甲骨の間にある背骨(上部胸椎Th3~Th6まで)
両肩甲骨の間の背骨部分は丸くなりやすいです。
胸椎6番から3番辺り上部胸椎棘突起際の筋肉を剥がしていくことで背中の丸みを解消していきます。
風邪の冷えが入ってくる場所もこの肩甲骨の間になるので、冬場はカイロを貼ると風邪予防になります。
骨盤から肋骨に関係する筋肉リリース(外腹斜筋・腰方形筋など)
骨盤から肋骨につく筋肉は短縮すると体幹を歪ませ腰痛の原因にもなります。
腕を上げた状態だとそれだけでストレッチが効きます。
ラジオ体操の側屈のような状態ですね。
伸ばした状態でさらに押し伸ばす筋肉リリースです。
肋骨から肩甲骨につく体側の筋膜のばし
骨盤から肋骨☞肋骨から肩甲骨へと伸ばす位置を上に移動することで、
筋肉や筋膜のラインにそってリリースされます。
肋骨の外側につく外肋間筋や肩甲骨の外側につく広背筋などの筋膜をリリースします。
知られざる重要筋肉の前鋸筋がストレッチされます・
脇腹周辺筋肉は薄い形状なので肋骨にも当たります。
手掌の広い面積を使い、斜めに滑らせるように伸ばすのがコツです!
同じ位置を上下ではなく、前後に伸ばしているのが下の画像です。
腕を上げた状態は肩甲骨を上に引き上げるだけでなく、前にも移動させています。
そのまま前後に伸ばしてやることで背中が緩み、胸部はストレッチされます。
肘を曲げて後ろ方向へ下げることで肩甲骨も中央へ寄せやすくなります。
押さえている部分は肩甲骨の外縁で広背筋や大円筋辺りが直接触れています。
ですが伸ばされるのは大胸筋で、前に巻くように引っ張られていた肩の動きが良くなります。
肩甲骨をしっかりはがすには肩の前面の筋肉大胸筋などをストレッチするように伸ばしす必要があります。
リンパがたまり易い腕の付け根は入念に!
脇腹の周辺を伸ばし切ったら、腕の付け根をほぐしていきます。
この部分は小胸筋というインナーマッスルの付着部で、この小胸筋が硬いと肩甲骨が丸くなってしまいます。
リンパマッサージへ行かれたことがある人は、良く揉まれると思います。
そして言われたでしょ!「硬いですね!」って(笑)
「硬いですね!」は美容院でもよく使われる共感の為の営業トークと思ってください。
(※誰しも辛さをいたわってほしいものですが、ホントに硬いかどうかは、個々の関節の可動域で判断します。)
この部分のリンパは流れが悪いと乳がんの原因にもなりえますので、入念にほぐします。
ですが、リンパだけでなく血管や神経が集まる重要な部分なので、常に流れをよくする必要はあります。
小胸筋が流れを悪くすることが多いので当院ではこのインナーマッスルのを乳念にほぐします。
肩が上がりにくい人は脇からえぐるように小胸筋の筋膜リリースすることもあります。
上腕から肘そして手にかけて
腕を後ろに引くという姿勢は日常生活ではあまりありません。
普段曲がることが多い腕の前面を伸ばした状態だと刺激が体幹まで伝わりやすいです。
外側上腕筋間中隔はがし
腕がだるい・二の腕が痩せないなどお悩みが多い人もいますが、ただ漠然と押さえていても効果は低いです。
上腕二頭筋と上腕三頭筋の境目にある筋肉の溝(外側上腕筋間中隔)を骨際まで押さえて癒着と取っていくことで深部まで血流が良くなります。
肘関節の調整
肘はズレていても気づかれないことが多く、それが肩や首に影響していることもあります。
親指側の骨である橈骨の先端が軸で回旋するので押し込むように捻じりながら調整していきます。
かすかに肩や首が動いているのは、関節の影響を示しています。
ツボのピンポイント刺激
肩こりのメジャーなツボに超適刺激を加えると強く押さなくても結構痛気持ちいです。
肘を曲げた時にできるシワの高さにある曲池。
肘を上下でつまむようにして圧を加えていくとじわ~っと響いてきます。
曲池から指3本横に並べた長さ(三横指)の下にある手の三里。
神経が表層に出てくるところにあるので、しびれなどにも効果的です。
手の親指と人差し指の付け根の間にある合谷。
とても有名なツボで手軽に押さえることができますが、
反対にある小指へ向かって押さえると首まで響く人もいるくらい応えるツボです。
親指の膨らみ(母指球)にあるツボ。
肩の前面の痛みがあるときに効果的です。
グーにした時に中指の先が当たる手の平の真ん中あたりにある疲労回復のツボが労宮です。
疲れている人は筋張った感じでゴリゴリっとします。
※これらツボの位置や押さえる力加減は人によって個人差があるので、
実際に受けに来てもらわないと最適な刺激はお伝えできません。
横向き番外編
横向きの場合は通常上になった方の腕や肩を施術するのですが、下になった肩甲骨も剥がせます。
いきなりグサッと押さえると脂肪が潰されて痛いので、肩甲骨の形をなぞるようにして浮かせていきます。
浮き出てきた肩甲骨に指を引っ掛けて体幹から離したり、揺すったりします。
肋骨との間にスペースが広がってきたら、
反対側の手は背骨を伸ばす様に手の甲で押して更に、指を深く入れて深部までほぐします。
頭蓋骨の調整
頭蓋骨の調整は頭から骨盤までの体液(脳脊髄液)の流れを改善し、疲労回復や自然治癒力を向上させます。
眠くなったり、手足や顎など末端がピクピク動くと効果の現われです。
目がさえて、刺激が弱すぎて物足りないなど考えてしまう場合は自律神経が乱れているので変化に時間がかかります。
後頭骨の調整は手の平に後頭骨を包み込むように押さえて母指球でじわーと圧迫していきます。
首からの流れで押さえているので、早い人は10秒足らずでトランス状態になります。
後頭骨に当てた手をそのまま横にずらしていって側頭骨を押さえます。
側頭骨の調整は耳を挟むようにして左右から圧迫をかけます。
脳を満たしている脳脊髄液をポンプ作用で押し出すような感じで、側頭骨の動きに合わせてギューッと締めます。
側頭骨は耳の穴があるで、耳の硬い人は側頭骨も硬いので耳もほぐします。
蝶形骨の調整は側頭骨と似ていますが、
人差し指中指で右側を5秒圧、次に左側を5秒圧と交互に圧さえて左右の動きをつけます。
敏感な人は指一本で触れる程度に調整します。
前頭骨の調整では三本指をおでこに当てて超微振動で揺すります。
鬱の人や考えこんで悩み事が多い人はおでこの骨が下がっています。
弱い力で持続圧で引き上げる様にして前頭骨をリフトします。
前頭骨に納まる脳の前頭葉はセロトニンという「幸せホルモン」とも言われる物質を出すので、
軽く刺激すると気持ちが落ち着き自律神経失調症の調整になります。
頭頂骨の調整はUFOキャッチャーのように頭頂部を挟んで持ち上げるイメージで整えます。
頭頂骨を引き上げているというよりも、身体全体を覆う膜・皮膚全てを持ち上げるイメージと言い換えてもいいです。
これ以外にも頬骨や尾骨、下顎骨・上顎骨なども症状によって調整します。
足からの全体調整
膝を立てて左右に倒すのは検査で骨盤のゆがみを確認できますし腰のストレッチにもなります。
股関節のあたりをパンッと手の平でたたくと波動が全身に伝わり身体中の水分の淀みを取り除きます。
踵を持ち上げてストンと落としその振動が背骨の方に伝わり歪みを調整します。