ラグビーで肩を痛めた大阪府警の患者様
身体の中心部分よりも末端側が痛めやすい
ぶつかり合いが多いスポーツは、サッカー、ラグビー、バスケットボール、
野球・ソフトボールの捕手のキャッチャー、相撲などの格闘技などケガが絶えません。
正中線上の急所になる部分は、反射的に人間は守ろうとするので体幹部のケガは少なくなるのですが、
かばう分、末端が犠牲になってしまう場合があります。
腕や太ももという細長い部分が痛めることもありますが、
やはり関節部分がクッション代わりになり靭帯をやられる場合が多いです。
セオリーは関節周辺の筋肉の血行を良くして骨の位置関係をよくする
以前大阪市旭区千林大宮に勤めていた頃、
ぶつかり合って右の肩関節を痛めてしまった成人ラグビーの選手が、来院されました。
警察官という特殊な職業なので、ラグビー以外にも身体を鍛えることも多かったようです。
右肩だけでなく左肩も元々痛めていたようなので、三角筋・僧帽筋・広背筋という
アウターマッスルはもちろんインナーマッスルも丁寧にほぐしていきました。
古傷の左の肩関節はそれで結構痛みが軽減したのですが、
急性の右肩の方が思わしくありません。
筋肉を柔らかくして関節の羽目合わせを改善するようストレッチ体操してみても、まだ痛みが残る。
どうもよくならないのですが、当時はより良い改善策が見つからず繰り返しの治療でした。
ケガは練習で治せと言いますが・・・
ある日、患者様自身が、「昨日急に練習中、良くなりました!」と報告をいただきました。
ほぼ痛みが消失したということなのですが、ラグビー特有の練習で”かつぎ”というトレーニング方法があるそうです。
二人一組で、一人が肩にもう一人を担ぎ上げてランニングするというものだそうです。
その患者様がグイッとペアの相手をかつぎ上げて、走り出して数歩でゴキっと肩から音がしたそうです。
それから肩を回してもほとんど痛くないと言われてました。
恐らくですが、若干亜脱臼のような状態になった肩の関節が、
偶然重たいものを担いだことによって角度が矯正されてうまくはまり込んだのではないかと思います。
ケガは練習しながら治せ!とスパルタ式で檄を飛ばされたりしますが、ホントに練習で改善したケースがありました。
それ以降、筋肉のセオリーが通用しない場合リセットして、ダイレクトに骨へアプローチすることも考慮するようになりました。
いつも患者様が一番の先生なのだと思い出す、ケーススタディです。
合掌
※施術による効果には個人差があります。

大阪府門真市寝屋川市のみならず、東京都奈良神戸市各方面から患者様が来院!