こり。
コリ。
懲り。
凝り。
こり、とは何のことでしょう?
患者様にとって、なんでもいいので、つらいのをなおしてほしいというのが本音と思います。
こられたときの症状やしんどい場所を、
狙ってマッサージしたり揉んだりして対処療法にてコリをなんとかしていくとその時はとても気持ちがよく、
調子の良いときはそこそこ持続するのですが、
仕事が詰まってきたり家の用事など自分の時間がとれないなど、
ストレスがたまるとすぐにそのコリが復活してしまいます。
そうして「また、あのお店で、新入りのかわいい子・イケメン君に背中押してもらって楽にしてもらおう」とお考えではありませんか?
これはもう、ちょっとした中毒症状ですね。
やさしく説明しますので、末永く健康でいるためにもコリについて理解を深めてみてください。
凝っているところを指で押さえてみてください。
大体首の付け根あたりが多いのではないでしょうか?
ズバリ!凝りは筋肉が伸び縮みしなくなった塊です。
靭帯でも、腱でも、関節でも、骨でもありません。
コリは筋肉です。
筋肉は伸びたり縮んだりして関節を動かします。
よく使う二の腕:上腕二頭筋などはあまりこったりしません。
先ほど押さえた首の付け根辺りなどが良くこるのは伸び縮みすることが少ない場所です。
それでいて、頭の重みと腕の重みを受ける部分ですので、硬く結びついてしまいます。
硬く結びつくということで、硬結と専門的にはよびます。
こりは筋肉の硬結です。
いちど硬結ができてしまうと、なかなか小さくはなりません。
粒のような大きさから、豆粒大へ、それから洋服のボタン大からピンポン玉やゴルフボールの位にまでなり、
最終的には、一面鉄板のようになってしまいます。
肥満体型の方に、鉄板状態になった背中を見受けられます。
腕や首周りについた脂肪がより重みを増し、負担がきつくなった為です。
こうなると、押して気持ちいいというよりも、感覚がなくなったような状態になります。
より強い刺激を求めるのは、こういう悪循環の為です。
肩を押さえて痛い場合は軽度です。
押さえて気持ち良い場合は中度。
何も感じないのは重度といえます。
いずれにしろ揉むという行為は、
その場しのぎになので自らが動かす自動運動により筋肉の奥から血流を良くする必要があります。
自動運動するにも、やはり正しいフォームを気をつけることと、いくらかの負荷抵抗があるほうがさらに効果的です。
当院の整体ではそういったアドバイスをさせてもらいます。
やり過ぎる間違いは、もっとも避けたい行為です。
簡単なのは、手を肩に当てて、肘で円を描く運動がいいです。
これにより腕ではなく肩甲骨が動きますので肩甲骨周辺の筋肉が中から血流が良くなってきます。
特に肩甲骨から首にかけてついている僧帽筋そして一番凝りやすい肩甲挙筋が動かされますので効果が高いです。
円に飽きたら、∞の字を描くのもいいです。
またイメージとして中心から外へ大きく描いていくのも効果が上がります。